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【実業家】ジョブズは「創造性とは繋ぐ力」と考えていた


2018/04/27 20:48

創造性――。この言葉を耳にしたとき、芸術家やエリートに特有の言葉と考えてはいないだろうか。確かにかつてはそうだったかもしれない。一部の著名人や“すごい人”だけが発信し創造していた時代があった。だが、時代はシフトした。ITやインターネットの恩恵により、誰もがツールを使って創造できる時代がやってきた。

インターネットが起こした大革命。それは「創造性の民主化」と表現できる。とはいえ、「いやいや、自分は創造力なんて無縁だし、必要ないでしょ」と考えている人が大半ではないか。実際、それはデータにも表れている。

創造性に“自信”がない日本人
画像編集ソフト「Photoshop」などを開発するアドビシステムズが2012年に行った調査によると、「自分自身を表す言葉は?」という問いに「クリエイティブ」を選択した人は、調査対象となった米英独仏日の5カ国中、日本が最下位だった。

日本ではとかく、創造性を育む芸術やデザインが高尚な文化としてとらえられがちだ。でも、よく思い出してほしい。幼い頃は誰しもがまるでピカソのような絵を伸び伸びと描く。小さな発見に驚き、想像力を膨らませ、間違いを恐れずたくさんの発明を繰り広げ、色んなことにチャレンジし、没頭し、世界を見る目は感動に満ちている。

どんな環境に育ったとしても、そうした子どもの創造性は莫大で、私たちは誰しも心のどこかで発見・発明・創造の喜びを知っているはずだ。しかし、大人になるにつれて他人と自分を比較したり、正解/不正解を教えられる中で自身の創造性に自信をなくしたり、そもそも創造性にふたをしてしまったりする。

アドビの調査には「最もクリエイティブな国は?」という質問項目もあった。こちらも日本が最下位と思いきや、なんとアメリカを大きく引き離してトップに立った。つまり日本は、世界から非常に創造的な国であると思われているにもかかわらず、自分たちでは創造性に自信を持てていないのだ。実にもったいない。

目まぐるしく変化を遂げる時代を迎えた今、答えが存在しない事態に直面する機会が増え、既存の価値観では対応できない問題が起きている。マニュアルが通用する時代は終わりを告げたのだ。「大衆のマニュアル遂行力」の底上げに焦点が置かれた教育では、これからの時代を生き抜けない。今後は、創造性の育成が教育のキーワードとなる。

「創造性とはいろいろものをつなぐ力だ」とは、アップル創業者のスティーブ・ジョブズの言葉だ。今や多くの人々にとって欠かせなくなったiPhone。その生みの親である彼はこんな言葉も残している。

「技術だけではだめだ。技術がリベラルアーツ(職業や専門に直接結びつかない教養)や人間性と出会い、“結婚”することで人の心が喜ぶ(歌う)ものが生まれる」

世界経済フォーラムの調査によると、「創造力」は2015年時点では10番目に必要なビジネススキルだったが、2020年時点で必要になると予測されるビジネススキルとしては第3位に急上昇している。2015年には野村総合研究所が「10〜20年後には日本の労働人口の約49%の職業がAIに代替されうる」という調査レポートを出し、日本社会に衝撃が走った。

一方で、論理的にマニュアル化できる定型業務はAIが代替できるが、「創造力」が必要な仕事はまだまだAIでは代替されないといわれる。要するに人間は今後、創造的な仕事においてどんどん活躍すべきだ、というのが国内外の共通した認識となっている。

五感を磨いて創造性を育む
筆者は、中高大学と数学に魅了され没頭し、同時に大学でジャズに出会い夢中になった。今ではジャズピアニスト・数学者・教育者として活動している。音楽も数学も教育も、創造の世界だ。自身の経験としても、学びと芸術を共に味わうことの大切さを実感している。何かを創造しようとするときには、知性と感性の連関が必要だと感じることが少なくない。

過去に人類が蓄積してきた知はイノベーションの宝庫であり、その知がどのように生まれてきたかを追体験する。そんな中から、社会への批判や不安や畏れを、徐々にポジティブな未来の可能性、自分自身が未来をつくることへの期待に変えていけるのではないだろうか。

学びにおいては、心が躍る環境の中で、五感を用いた体験を大切にし、たくさんの失敗を含む試行錯誤を誘発し、たとえ間違えていたとしても自分自身の頭と心で発見し創造したことを評価する。

そんな教育がこれからの時代を生きる子どもたちには必要になってくるだろう。
toyokeizai.net

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