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【IT】「ウェブの父」ティム・バーナーズ=リーが新プラットフォーム「Solid」を発表


2018/10/01 19:24

World Wide Webを考案し、「ウェブの父」とも呼ばれるティム・バーナーズ=リー氏がオープンソースプラットフォームの「Solid」を発表しました。以前からティム・バーナーズ=リー氏はFacebook・Google・Amazonなどによる中央集権的なWebの在り方を懸念しており、Webを再分散させる計画について述べていました。

Solidはティム・バーナーズ=リー氏の最新プロジェクトとなるInruptというスタートアップが構築するオープンソースのプラットフォーム。ティム・バーナーズ=リー氏は、「Solidは、ユーザーが知覚価値と引き替えに自分の個人情報を『デジタル・ジャイアント』に手渡さなければならない現在のモデルを変えるものです」「Solidは、私たち自らが完全にデータ(個人的なものもそうでないものも)をコントロールすることで、バランスを回復させ、革新的な方法でWebを進化させます」と述べています。

Solidを使えば、すべてのユーザーは「パーソナル・オンライン・データ・ストア(POD)」を持つことが可能。PODは連絡帳、To-Doリスト、カレンダー、音楽ライブラリ、そのほか個人あるいは専門ツールを持つことになり、「Google Drive、Microsoft Outlook、Slack、Spotifyが1つのブラウザで同時に可能になるようなもの」とのこと。PODのユニークな点は、データの保存場所や「誰がどのような情報にアクセスするか」が完全にユーザーの手に委ねられるところで、許可を与えれば家族や同僚が自分の持つデータを他の誰かと共有することが可能になるほか、1つのデータを異なるアプリで同時に見ることも可能になります。InruptはこのようなSolidの特徴を「パーソナル・エンパワーメント・スルー・データ(データを通じた個人への権限付与)」と呼んでいます。

ティム・バーナーズ=リー氏は、Inruptのミッションを「Solid上で作られた新しいウェブにおける統合と平等を守るエコシステムと商業エネルギーを提供すること」としています。また、「FacebookやGoogleと、一晩で彼らのビジネスモデルが完全に変わってしまうことについては話していません。我々は彼らの許可を求めていません」とも述べています。

近年、テクノロジー企業の多くが、個人データの扱いが不透明であると報じられています。このような企業への非難がSolidに含まれているのは明白です。ティム・バーナーズ=リー氏は中央集権化についての嫌悪をかねてから語っており、1998年にも「Webをオープンなシステムにするという決断は、Webのユニバーサルにするために必要なものでした。何かをユニバーサルにすることと、それを自分自身でコントロールし続けるということは、同時に行えません」と発言していました。
gigazine.net

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