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【兵庫】神大研究グループ、菌従属栄養植物の標本再精査で新種発見 三田・人と自然の博物館で展示[09/23]


2018/09/24 23:34

1992年に発見されたコウベタヌキノショクダイ=中西収さん撮影
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全国的にも希少なタヌキノショクダイ=東京都神津島村で2017年7月、末次健司・神戸大大学院特命講師提供
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 神戸大大学院理学研究科の末次健司特命講師(生態学)らの研究グループが、光合成せず菌に寄生する菌従属栄養植物の新種を発見した。県立人と自然の博物館(三田市)に別の菌従属栄養植物として保管されていた標本を調べ直して判明し、発見場所の地名を取って「コウベタヌキノショクダイ」と名付けられた。数十年前に発見されたこの1個体しか報告されておらず、絶滅した可能性が高い。13日付の植物分類専門の国際誌「Phytotaxa」(電子版)に掲載された。【粟飯原浩】

 コウベタヌキノショクダイは、1992年6月、産業団地の造成が計画されていた神戸市西区の雑木林でアマチュア植物研究家の中西収さん(62)らが見つけて採取した。中西さんらが頌栄短大(神戸市東灘区)に持ち込み、愛媛県で発見された菌従属栄養植物「ヒナノボンボリ」に近いものとして標本にされた。2012年に他の植物などの標本約25万点と一緒に人と自然の博物館へ寄贈された。

 菌従属栄養植物は、光合成を行わないため花期と果実期のわずかな期間しか地上に姿を現さず、国内に約60種あるものの正確な分布は謎。末次特命講師らは国内での分布や体系の整理に取り組んでおり、昨年12月、この標本がヒナノボンボリそのものか別の種なのか花を解剖するなどして再検討した。

 その結果、花びらの形や雄しべの数などからヒナノボンボリではないことが分かった。「タヌキノショクダイ属」に属するが、アルコール溶液につけられて脱色しているものの、花の色がオレンジがかるなど、世界で発見されているタヌキノショクダイ属のいずれの種とも異なっており、新種だと判断した。

 採取翌年の1993〜99年に調査が行われたが、他の個体は見つかっておらず、自生地は99年に造成されて消滅していることから絶滅した可能性が高いという。

 末次特命講師は「標本がきちんと残されていたからできた研究」と振り返り、「人知れず絶滅している未知の種がある可能性に思いをはせてほしい」と話した。

 人と自然の博物館は10月14日まで「世界に1点 コウベタヌキノショクダイ標本」として、解説パネルや論文とともに展示する。問い合わせは人と自然の博物館。

毎日新聞 2018年9月23日 地方版
mainichi.jp

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