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【兵庫】水木しげるさん、妖怪遭遇の「丹波篠山」 16歳から2年間生活/兵庫・篠山市


2018/12/01 22:01

 2015年11月30日に93歳で亡くなった漫画家、水木しげるさん。「ゲゲゲの鬼太郎」や「悪魔くん」など、数多くの名作を世に送り出した巨星が、若かりし頃の一時期、兵庫県の内陸部にある篠山市で暮らしていたことはあまり知られていない。野原で遊び、虫だけでなく、妖怪らしきものにまで出会ったという縁深い場所。篠山は、水木さんをはぐくんだ「原点」の一つともいえる。

 鳥取県境港市出身の水木さん。16歳の時、父が生命保険会社の篠山支店長となったことをきっかけに移り住み、約2年間、篠山で生活しながら、大阪の「精華美術学院」に通っていたことが、自伝小説「ほんまにオレはアホやろか」(新潮文庫)や「私はゲゲゲ」(角川文庫)に記されている。

 「ほんまに―」の中で水木さんは、篠山のことを、「なにしろ、デカンショ節に、丹波篠山の山奥と歌われたぐらいで、デカンショ節の時代よりは開けているとはいっても、山奥にかわりない」と表現。学校へ通うには、当時の国鉄篠山口駅と篠山城下町を結んでいた「軽便鉄道」(現在は廃線)に乗るため、「日本にこんな鉄道がよくあったものだと思われるぐらい、小さな汽車に乗って二、三十分も行くと、国鉄篠山口という乗り換え駅に着く。それから、また大阪まで乗るのだからたいへんなのだ」と書いている。

 また学校に行かず、「自習」と称して山に入り、植物や虫をスケッチしたり、「どうしたわけか蛇が多い」「林の中で猪に出会った」などという記述もある。

「得体のしれないモノの群れ」「おとろし」にも出会う
 地元紙として気になるのが、「篠山のどこで生活していたか」だが、父親の勤務先が生命保険会社であったことや、軽便鉄道に乗っていたことから、現在の城下町地区のどこかである可能性は高いが、詳しい住所についてはわかっていない。

 鉄道乗車駅も書かれていないが、当時の軽便鉄道の時刻表によれば、篠山町駅―篠山口間は約12分で運行しており、水木さんの感覚「二、三十分」と照らし合わせると、少なくとも始発の篠山町駅か、「(ベンチで寝ていて)汽車は誰もいないと思って通過してしまった」という記述から、一つ先の魚の棚駅から乗車した可能性もあると考えられる。

 自伝の中で注目すべき点は、「神社の裏山に得体のしれないモノが群れをなしている気配を感じた」「木陰で小人の群れに出会った」などというエピソード。

 「水木しげるの憑物百怪」(小学館文庫)では、妖怪「おとろし」に出会ったとの記述もあり、「場所は兵庫県篠山の山中の祠だった」としていることから、篠山でも妖怪とのつながりがあったよう。ちなみに、「おとろし」に出会ったのは、篠山市東浜谷の篠山産業高校の裏手にある「盃山」と伝わっている。

 また、篠山で描いた昆虫は、「天昆童画集」と題しているほか、篠山川らしき川を描いた風景画も残っている。テーマ曲「ゲゲゲの鬼太郎」のカップリング曲「カランコロンのうた」には、「ゲゲゲの鬼太郎 たたえる虫たち」という一節があり、この虫たちが天昆童画集を描いた篠山の虫のことを指しているとすれば、篠山市民にとっては感慨深い。

 鬼籍に入った水木さん。「おとろし」をはじめとする妖怪たちとも戯れておられるのだろうか。

 水木さんが篠山で描いた絵や自伝の一部などは、インターネットサイト「ネットミュージアム兵庫文学館」で見ることができる。



yahooニュース(丹波新聞) 12/1(土) 9:30配信
headlines.yahoo.co.jp

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