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【宮城】アイヌ版「オセロ」 差別問う…12日から仙台で上演[01/10]


2018/01/10 23:42

本番に向けて稽古に熱が入る劇団員
http://www.yomiuri.co.jp/photo/20180110/20180110-OYTNI50022-L.jpg

仙台藩の蝦夷警備を題材に

 シェークスピアの四大悲劇の一つである「オセロ」の登場人物をアイヌ民族の男と仙台藩の女に置き換えて描いた演劇「アイヌ・オセロ」が12日から3日間、仙台市青葉区のエル・パーク仙台で上演される。黒人差別を主題にした原作をアイヌを巡る問題として捉え直した内容。アイヌ民族の演出家秋辺デボさん(57)が共同演出に加わり、踊り子5人と共に演劇に参加する。(高野陽介)

 上演するのは、東北学院大教授の下館和巳さん(62)が主宰する劇団「シェイクスピア・カンパニー」。東北の歴史を背景に、下館さんが翻訳した南部弁や仙台弁などの東北弁を劇中で使い、「ロミオとジュリエット」「破無礼(ハムレット)」などを披露してきた。

 「オセロ」は、将軍で黒人のオセロが部下の策謀で白人の妻の浮気を疑い、嫉妬に駆られて殺害した後、自らも命を絶つ物語。

 オセロを翻案した作品を考えていた下館さんは、幕末の蝦夷地の警備を仙台藩が担った史実を知り北海道を舞台にしようと思い立ち、2009年10月に北海道を1週間旅した。摩周湖畔の土産店で機を織るアイヌ民族の男性店主から2時間前後聞いた苦難の歴史話に触発され、翌10年3月にアイヌ民族を主人公とした「アトゥイ・オセロ」を書き上げた。「アトゥイ」はアイヌ語で「海」を意味し、オセロをアイヌ民族の「旺征露」に、その妻を仙台藩士の娘に置き換えた。

 完成後に仙台、八戸などで上演したが翌11年3月に東日本大震災が発生し、札幌公演を前に中止。その後は、県内の被災地の公民館などで公演してきたが、仙台市内で2年前の6月に開かれた国際会議で四大悲劇を披露した際、文化庁の担当者からオセロの再演を要望された。これを契機に、アイヌ民族について学び直すなか、昨年2月にアイヌ協会関係者に秋辺さんを紹介された。

 下館さんは、自らがアイヌ民族である秋辺さんと話し合いを重ねて、差別や誤解と正面から向き合った。前作は無難な表現にとどめたが、オセロを陥れる部下イアーゴもアイヌ人にするなど内容を改め、作品名も「アイヌ・オセロ」に変更した。

 共同演出をする秋辺さんはアイヌ民族の舞踏やユカラ(叙事詩)の指導に加え、アイヌの登場人物のさりげないしぐさも表現する。下館さんは「東北やアイヌの伝統に根ざしながら、差別の問題を問いかけたい」と話している。

 仙台公演は14日までで、当日券も販売。その後、東京、札幌、ロンドンでの公演も予定している。問い合わせは劇団事務局。

読売新聞 2018年01月10日
www.yomiuri.co.jp

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