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【東京】福嶋揚氏「現代日本で、キリスト教神学は何かの役に立つのか?」 ジュンク堂で「カール・バルト」刊行記念講演会[10/08]


2018/10/08 22:34

キリスト新聞 2018年10月08日
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 福嶋揚氏の『カール・バルト――未来学としての神学』(日本キリスト教団出版局)刊行を記念する講演会「現代日本で、キリスト教神学は何かの役に立つのか?」が9月5日、ジュンク堂書店池袋本店(東京都豊島区)で開かれた。書店での開催ということもあり、キリスト教になじみのない一般読者の参加も目立った。

 「神学とは何か」との命題から話し始めた福嶋氏は、バルトが膨大な著作からたどり着いた「神は神としか言いようがない」という結論の意味するところについて解説した上で、東日本大震災とそれに伴う原発事故に衝撃を受け、信仰の危機に瀕したという自身の体験を紹介。

 同書の序章に記した「あなたは生きていてよい」という言葉はバルトの言葉であると同時に、震災後に議員として活動する山本太郎氏の言葉でもあるとし、イエスの説いた隣人愛(非差別、無支配、共生)もあらゆる社会の分断を乗り越える「過激な教え」であったと述べた。

 また、多大な影響を受けてきた哲学者の柄谷行人氏が近年、キリスト教を評価し始めたことに触れ、「交換様式論」における「ネーション(贈与と返礼)」「国家」「資本」に追従するのではなく、「世界共和国(自由の相互性)」を実践することこそキリスト教が果たし得る「普遍宗教」としての役割ではないかと提起。「国家と資本への対抗運動」としての憲法9条と「解放の神学」の一種としてバルトを読み解く必要性について説いた。

 最後に「キリスト教は、生態系と人間の破局の回避、生きとし生けるものの共生という喫緊の大目標に奉仕する限りにおいて役に立つ」と結論付けた。

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