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【沖縄】道の駅かでな、売れ筋Tシャツには「ミサイルずらり」[09/17]


2018/09/18 21:10

「道の駅かでな」で売られる米軍機のイラスト入りTシャツと仲村渠稔さん=12日、沖縄県嘉手納町、成沢解語撮影
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米軍嘉手納基地を一望できる「道の駅かでな」屋上の展望場は連日、中国人を中心にアジアからの観光客でにぎわう。米軍機が爆音を響かせて飛び上がるたび、ツアー客らは一斉にスマートフォンやカメラを向ける。中国人向けのツアーでは、沖縄美ら海水族館(本部町)と並ぶ人気コースという。基地には最新鋭ステルス戦闘機F35が飛来することもある。上海から訪れた顧良毅さんは「中国では、こんなに近くから基地を見ることができない。珍しいスポットで興奮する」と話した=8月30日、沖縄県嘉手納町、日吉健吾撮影
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 カーキ地に白い線で、戦闘機の内部が精密に描かれている。搭載できる大小のミサイルもずらり。「道の駅かでな」(沖縄県嘉手納町)で人気のTシャツだ。定価は税込み2千円。連日訪れるようになった中国人観光客にも評判だ。地元で生まれ育った元駅長の仲村渠(なかんだかり)稔さん(57)がデザインにこだわり、売り出した。

 町は、面積の8割を嘉手納基地など米軍基地が占める。基地には3700メートル級の滑走路が2本あり、約100機が常駐。北朝鮮の動きをにらんだ他国の軍用機もよく飛来し、地元テレビ局のニュースは13日も知事選告示に続き、動向を伝えていた。

 ただ、仲村渠さんにとって基地は、祖父と父が家族のために働いた場所。自身も3年間、基地内でカフェを営んだ。「極東最大級の米空軍の拠点」「抑止力の象徴」は、なくならない、風景の一部だ。

 Tシャツのきっかけは2009年、道の駅の駅長に就いたときだった。黒字化を託され、銃弾をかたどったちんすこうを店頭に並べた。「基地を売りに」との狙いだったが「戦争を連想させる。撤去を」とクレームがついた。ちんすこうは取りやめた。それでも、何か売れるものをと考え、オリジナルTシャツを作成。年間1300枚以上が売れるヒット商品になった。

 物言いがついた理由は、よくわかっている。基地は、沖縄戦で上陸した米軍が日本軍の飛行場を接収し拡張してできた。戦後も、米軍機の墜落事故で住民が亡くなり、今も未明から騒音が鳴り響く。仲村渠さんの先祖の土地も、基地内にある。

 風景の一部ではあるけれど、自ら選んだものではない。暮らしそのものでありながら、沖縄の、日本の矛盾そのもの。道の駅には、基地との共存を強いられた町の歴史を伝える展示がある一方で、滑走路を見渡す展望場も、基地内で味を磨いた夫婦がつくるチーズバーガーもある。「知事選でも話題にならないですが、Tシャツに袖を通したときくらい、嘉手納を思い出してもらえれば」。仲村渠さんは、そう言う。(成沢解語)

朝日新聞デジタル 2018年9月17日23時08分
www.asahi.com

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