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【香川】3代目「浦島太郎」93歳、冬でも裸足にわらじ[10/23]


2018/10/24 23:37

浦島太郎になりきって35年を迎えた山田要さん(香川県三豊市詫間町で)
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浦島太郎に任命された直後の山田さん(1983年、旧詫間町の広報紙より)=三豊市文書館提供
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 香川県三豊市の荘内半島に伝わる「浦島太郎伝説」をPRする3代目「浦島太郎」の山田要さん(93)が今年、任命されて35年となった。町職員だった頃に真面目さを買われて指名されて以来、髪もひげも伸ばして徹底的になりきってきた。「伝説を広めることでみんなに夢を与えられるのならうれしい。まだ頑張る」と体調の許す限り、引退するつもりはない。

 今月16日、三豊署が行った地域安全キャンペーンのイベントに、山田さんの姿があった。まげを結い、口元には首よりも長いひげ。着物に腰蓑(こしみの)を身に着け、はだしにわらじ。署の前で約30分間、行き交う車に特殊詐欺被害防止のチラシを配り、手を振ると、多くの運転手が「浦島さんや。どうも」とあいさつした。

 町立病院に勤めていた山田さんは1983年、58歳の時に浦島太郎役に指名された。旧詫間町は地元住民が扮(ふん)し続けてきた浦島役の3代目を探していた。

 町長らに、何も告げられず食事に誘われ、「浦島太郎になってくれ」と切り出された。勤務先の病院の運動会などで浦島太郎の仮装をしたこともあり、「真面目な君にたってのお願いだ」と言われると、断り切れなかったという。

 「どうせやるんだったら恥ずかしさは捨てよう」と決め、髪もひげも、3年かけて伸ばした。釣りざおや玉手箱も自作。子どもたちから「なんで浦島さんが靴下をはいているの」と指摘されて以来、浦島役として人前に出る時は、冬でもはだしを貫いてきた。

 観光客に説明できるように、伝説ゆかりの地をカメラを手に巡り、暇があれば、出会った人に贈るための貝細工を作った。観光協会などとPRのため、東京や大阪、アメリカも訪れた。

 35年、活動はボランティアで続けている。「香川県 浦島太郎様」宛ての手紙がどこかから届き、郵便局員が自宅に持ってきてくれたこともある。「だんだんと、みんなに浦島伝説を知ってもらえるようになったことが励みになった」

 昨年、妻を亡くし、今は老人ホームで暮らす。少し耳が遠くなったが、そのほか、体調に問題はない。最近の悩みは、「みんなスマートフォンを持っていて、いつ写真を撮られるかわからない。笑顔を保ち、気が抜けないこと」だという。

 「伝説には、いじめられていたカメを助けた浦島の優しさと、夢がある。僕が弱っちゃ、伝説を体現する人間がいなくなってしまうかもしれない。まだまだ続けたい」と意気込む。(黒川絵理)

 ◆浦島太郎伝説=三豊市北西部の荘内半島には、玉手箱から出た煙が紫の雲となった「紫雲出山」や浦島が玉手箱を開けた「箱」など、物語にまつわる地名が多く残る。昭和20年代、地元の郷土史家が地名を編集したことを機に広まった。浦島伝説は全国十数か所に存在する。

読売新聞 2018年10月23日 11時15分
www.yomiuri.co.jp

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