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【エッセイ】 百合と異界は児童小説の…… (令丈ヒロ子)


2019/06/11 23:39

Hayakawa Books & Magazines(β)
2019/06/11 11:27

「ハヤカワ文庫の百合SFフェア」開催を記念して、完売御礼のSFマガジン2019年2月号百合特集からコラム企画を抜粋公開いたします。今回公開するのは、昨年劇場アニメ版が大ヒットした『 若おかみは小学生!』などで知られる児童書作家・令丈ヒロ子さんによるエッセイです。



「劇場版 若おかみは小学生! アートブック」 (一迅社)
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「パンプキン! 模擬原爆の夏 」
令丈 ヒロ子/講談社青い鳥文庫
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−−−−−以下本文−−−−−

 13歳のとき、女子SF作家になるのが夢でした。そしたら昭和52年(1977年)に、奇想天外SF新人賞が出来ました。これだと思いました。

 この新人賞を中学生、もしくは高校生で受賞するんだ。表紙に吾妻ひでおさんに美少女の絵を描いてもらって、単行本デビュー。そしたら、SFマガジンからも連載の依頼がくるにちがいない。そして最年少SF作家クラブの会員になる。

 完璧だな、私の人生計画。あとはかわいくって読みやすくてめっちゃおもしろくて、でも厳しいSFファンのお兄さんたちも感心するような作品を書くだけだな……などと思っていたら、第1回の新人賞の発表があり、受賞者は当時17歳の新井素子さんでした。

 受賞作「あたしの中の……」を読んでガーンときました。もやもやとイメージしていたもの、いや想像をはるかに超える当時の私の「理想の女子SF作品」が、とても洗練された姿で完成していました。

 掲載されたその作品はキラキラ輝いて見えましたし、同時に圧倒されました。

「これはアカン。この道はもう無理や」とうちひしがれ、それからすっぱり女子SF作家の夢はあきらめました。

 で、いろいろあって児童小説の作家になり、今年でデビュー28年となりました。

 まさか自分が、遠い日の夢と憧れ、SFマガジンに寄稿する日が来るとは。それもSNS上で、勢いで発した「百合と異界は児童小説の伝統」という言葉がきっかけで依頼が来るとは、運命のいたずらとしか思えません。

 百合と児童小説について、語ってほしいというお話ですが、そんなことで本当にいいんでしょうか。SFマガジン読者の方に響くんでしょうか。不安しかないんですが……まあ、始めますね。

 私は、そもそも「百合」という感覚をあまり特別なものと思っていなかったので、ジャンルとしても意識していませんでした(ここで言う百合は、女の子同士の、それぞれの成長につながる深いかかわりという意味です)。百合は「人間関係の基本」であり「女性が成長するのに必要不可欠な要素」という認識でした。

     ===== 後略 =====
全文は下記URLで

www.hayakawabooks.com

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