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【ゲーム】『SEKIRO』スピードラン(RTA)、ついにAny%で30分切り。決め手となったのは「馬落とし」


2019/04/13 22:35

フロム・ソフトウェアによる最新作『SEKIRO:SHADOWS DIE TWICE』(以下、SEKIRO)のスピードランが今、最高潮の盛り上がりを見せている。先日、弊誌記事において不死絶ちエンドの1時間切りが達成されたことに触れたが、以降『SEKIRO』スピードランの主戦場は修羅エンドへと移行し、ついに30分切りを成し遂げるプレイヤー達が現れ始めた。初めて30分切りを達成したのは台湾のスピードランナーであるQttsix氏で記録は29分51秒、そして現在の世界記録である29分24秒を叩き出しているのは前述の不死絶ち1時間切りの達成者と同じ、Distortion2氏である。
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■日本人ランナーの動画が、英語圏コミュニティに衝撃を与える
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3日前時点での修羅エンドスピードランの記録は33分前後。まだ縮めることはできるものの、30分を切るにはピースが足りていない……。そんな焦れた雰囲気がランナー達に漂う中、新風を吹き込んだのは日本人スピードランナーであるomega339氏によって投稿された修羅エンドスピードラン動画であった。タイムは32分39秒、当時の世界記録である。氏の動画は「義手忍具なし、スキル習得なし」というチャートを採用しており、特定のボス戦において義手忍具の爆竹を利用した戦術を取るのが当たり前であった英語圏コミュニティはこれに非常に衝撃を受けた。爆竹が特に有効である霊体破戒僧戦にてomega339氏は爆竹の代わりに「発見される前に種鳴らしと握り灰でボスを後ろに動かし、壁蹴りジャンプから落下忍殺を決める」という戦術を使っており、これは英語圏コミュニティではまだ知られていないテクニックであったのだ。

全体的にスピードランコミュニティは英語圏プレイヤーの層が厚い。また、アジア圏のスピードランナーが日本、韓国、中国などで国ごとに小規模なコミュニティを形成しているのに対して、英語圏はアメリカ・ヨーロッパの英語話者が一丸となってコミュニティを形成しているため規模に差がある。そのため、ゲームによって差はあれど、研究は基本的に英語圏コミュニティが最先端であることが多い。そんな背景もあってか、突如アジアコミュニティから未知のチャート・戦術が提示されたことに英語圏スピードランナー達は少なからず動揺を見せていた。Distortion2氏に負けず劣らずソウルシリーズのランナーとして活躍するNemz38氏は、omega339氏の動画を見て自身の配信にて「我々はアジアコミュニティが何をしているのか分からないし、接触する術も持たず、研究成果を動画で確認するしかない。明日にはまたアジアのプレイヤーによって我々の知らないスキップが導入された動画が投稿されるかもしれないと思うと、練習の方針を立てるのも難しい」と戸惑った様子で述べていた。知らぬ間に、海を挟んだ2つのスピードランコミュニティの間に情報共有の非対称性が生まれていたことが伺い知れる一件であった。

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続く)

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