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【イラク文書】自衛隊のバグダッド日誌が「読み物として面白い」「本にまとめたほうがいい」とツイッターで話題に


2018/04/17 16:50

headlines.yahoo.co.jp

2004〜06年の陸上自衛隊のイラク派遣の記録、約1万5千ページが4月16日に一挙に公開されました。
朝日新聞社では翌日の朝刊に間に合わせようと記者たちが分担して読み込み、私も加わりました。
現地はどれだけ緊迫していたのかと目を皿にする一方で、興味深かったのが隊員たちの「日誌」です。
SNSでも「読み物として面白い」「本にまとめた方がいい」などすでに話題ですが、私のお勧めをご紹介します。

ついつい気になる

今回公開された文書は「イラク復興支援群活動報告(日報)」です。03年に始まったイラク戦争の後、
復興支援のため南部のサマワに送られた陸自の活動の様子が中心です。

イラク戦争では、米国がイラクに大量破壊兵器があるとして先制攻撃をして結局見つからなかったことや、
米国主導の多国籍軍が勝った後も治安が安定しないことから、自衛隊の派遣が議論を呼びました。

文書を読み込む焦点は、海外での武力行使を縛る憲法との関係で、自衛隊の派遣先として「非戦闘地域」とされた
サマワの実態がどうだったのかということでした。私もそこを探ろうと紙をめくりつつ、実は日々の報告書の終わりの方に
出てくる「日誌」が気になっていました。

サマワの北にある首都バグダッドや、さらに南東のバスラといったイラクの大都市に送られた陸自の連絡要員が、
現地の人々や多国籍軍の兵士との交流についてつづったものです。部隊の活動で日々緊張するサマワの様子とは
違った味わいがあり、ついつい読んでしまったものを書き出しますと…。

バスラ日誌(2005年12月8日) 2人のルーマニア人 ※タイトルは筆者

『師団司令部内を歩いていたら、2人のルーマニア人に呼び止められた。「空手をやるだろう」。「やらない」と答えると
「日本人はみんな空手をやると思っていたが違うのか」と言う。「みんな武士道を習うんだろう」とも。最後に
「日本語で1から10まで数えられる」と言う。これは驚くほど完璧であった。

今日は大東亜戦争の開戦記念日。自分から米・英国人に言う勇気は出ませんでしたが…。でも機会を見て聞いてみたい』

バグダッド日誌(06年1月21日) イラク軍兵士に囲まれて

『イラク軍兵士と初めて会った時は少し怖かった。30〜40名が駐車場にたむろしている。私が歩いて通りかかると、みんなこっちをにらむ。
にらみ合いが続いた後、沈黙に耐えかねて「アッサラーム・アレイコム」と挨拶してみた。彼らが一斉に「ヤパーニ(日本人)、グッド」
「サマーワ」等々と言いながら私を取り囲んだ。恐怖を感じたが、彼らは一様に日本人と会ったことを喜んでいるように感じた』

バスラ日誌(06年5月21日) 英国紳士のお行儀

『日中は拷問施設のように暑い喫煙所ではさらなる危険が待ち構えている。紳士の国英国のはずだが少々お行儀が悪く、
窓を開けて飲み残しのコーヒーや水をバシャ、バシャと捨てる。日陰を求めて壁際に立っているととても危険だ。
ここでも喫煙者は肩身の狭い思いをしている。窓から捨てる方々と目が合っても涼しい顔で悪びれたところは全くない。
中庭に敷き詰められた砂利は窓の下だけコーヒー色に染まっている』

バスラ日誌(06年6月1日) ネズミ侵入騒動

『勤務を終えて2415頃宿泊コンテナに戻ると、某1尉がモップを持ち、ベッドの上にあぐらをかいて神妙な顔をしている。「侵入されました」。
何! 軍関係者しか宿泊していないこんなところで泥棒騒ぎかと聞くと「ネズミに侵入されました」。「もしかしてネズミが怖いのか」
「…どちらかと言えば、怖いです」。この前彼は、今怖いものは「ロケット、雷、班長、先輩」とバスラ日誌に書いていた気がする。
ネズミは4位以内に入っていない』

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