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【ニュース解説】20年以上支援なく孤立か 兵庫・三田監禁事件 父親逮捕から1週間


2018/04/15 09:51

兵庫県三田市で精神・知的障害のある長男(42)をおりに閉じ込めたとして兵庫県警が監禁容疑で父親(73)=同市=を逮捕してから、14日で1週間になった。父親は約25年前に長男の施設入所を求めて同市に相談したとするが、同市には当時、知的障害者の窓口しかなく、精神障害者の対応は県の業務だった。同市は対応記録の詳細を明らかにせず、県が支援した形跡もない。一家が行政の支援を受けられずに孤立した可能性もある。専門家らは現状でも同様の事態は起こりうるとして対策を呼び掛ける。

■市に相談施設紹介されず

 捜査関係者によると、自宅内のおりは高さ約1メートル、幅約1・8メートル、奥行き約90センチ。長男は身長160センチ前後で20年以上閉じ込められていたとみられ、両目はほとんど見えず、言葉も話せず、意思疎通ができない状態だった。大阪府内に住んでいたころに知的障害者の療育手帳を受け、同市が保護した後に精神障害もあると判明した。

 父親は逮捕前に神戸新聞社の取材に対し、「1993年ごろに三田市とやりとりして担当者が来たが、施設の紹介はなかった」「長男が暴れるので、おりに閉じ込めた」と説明。親族は県警の事情聴取に対し「行政に相談したが、長男を自宅から連れ出すのが困難であきらめたと(同容疑者の今年1月に亡くなった妻が)言っていた」などと説明したという。

 同市は当時の対応記録について「監禁や虐待の記述はなく、問題はなかった」と説明。一方、井戸敏三知事は会見で「担当者が福祉施設などに入所させることを検討すべきだった」と市の対応を疑問視した。

 精神障害の窓口業務や相談業務は、2002年の改正精神保健福祉法などで市町村に移管された。県の福祉関係者は「90年代は医療機関に対応を任せる雰囲気が色濃く、福祉施設も少ない時代。重度だと『暴れる』などの理由で入所などを断られた可能性もある」と指摘する。


■転入後病院で受診せず?

 三田市によると、現在は障害者総合支援法に基づき、本人が自宅を出られない場合は福祉担当者が訪れ、チェックリストを基に市が支援の程度を判断。1月18日におりに閉じ込められた長男を発見した際は、市が受診先や施設を紹介するなどして保護したとする。

 ただ、なぜ20年以上も閉じ込めが見過ごされたのか。捜査関係者によると、長男が同市に転居した後は障害者手帳などの申請がなく、病院で受診した形跡も見当たらない。

 大阪大大学院の蔭山正子准教授(公衆衛生看護学)は、行政の支援が申請主義に陥っていると問題視する。家族が申し出なければ声を掛けず、相談を受けても医療機関を勧めて終わる事例は絶えないという。

 「精神疾患への偏見や暴れるなどの理由で外に連れ出せず、孤立する家族は今も珍しくない。福祉士など第三者が家庭をフォローしたり、精神科医らの訪問医療を充実させたりする必要がある」と話す。

headlines.yahoo.co.jp
監禁されていたプレハブ
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201804/img/b_11165141.jpg
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201804/img/b_11165140.jpg

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