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【京都】受粉なしのナスを商品化、農作業を省力化へ 京都の企業が開発


2017/08/13 16:22

受粉なしのナスを商品化、農作業を省力化へ 京都の企業が開発
2017年08月13日 13時42分
www.kyoto-np.co.jp

 受粉しなくても実をつけるナスをタキイ種苗(京都市下京区)が開発し、今夏から種を販売している。同社が「単為結果性」と呼ばれる突然変異のナスを発見し、農研機構(茨城県つくば市)とともに遺伝子を調べ、従来品種と掛け合わせて商品化にこぎつけた。労力がかかる受粉作業を省けるため、高齢の農家でも栽培しやすいという。
 開発したのは中長ナスの「PC筑陽」。ビニールハウスで秋以降に収穫する促成栽培を想定する。単為結果性のナスはこれまでもあったが、実を付ける割合が5〜6割程度だったのに対し、PC筑陽はほぼ全ての花が実をつけるという。実が柔らかく、種がほぼないのが特徴で、九州などを中心に種の出荷が始まった。
 開発のきっかけは2007年、同社が滋賀県湖南市の研究農場でトゲ無しナスの品種を育成していたところ、単為結果性のナスを偶然見つけたことに始まる。11年に農研機構と共同研究に着手。特定の遺伝子が機能を失っているため、実の成長に必要な植物ホルモンが増えることが判明した。ナス科のトマトやピーマンでも、同じ遺伝子の働きを抑えると受粉せずに実が育つと確認した。人気品種のナス「筑陽」を交配させたことで、筑陽の味や形を引き継いだPC筑陽が誕生した。
 ナスの促成栽培は通常、花粉を運ぶ昆虫がいない時期に行うため、着果を促すホルモン剤をナスの花一輪ずつに吹きかける必要がある。ナスの育成にかかる全作業時間の3割を占める重労働という。3月以降はハチなどを使って受粉させる場合もあるが、コストが高くつくのが課題だった。
 農家の平均年齢は66歳と高齢化する一方、栽培規模は拡大しているため、農業現場では省力化や効率化が求められている。同社は「農家の負担軽減につなげ、今後もトマトなど別品種を投入できるよう、研究開発を続けていく」としている。

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