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【岐阜県げろ市】噴石が貫通した部屋を保存、御嶽山の山小屋新装「二ノ池ヒュッテ」


2018/08/12 16:46

 2014年9月の御嶽山噴火で被災し、休業していた9合目の山小屋「二の池新館」(岐阜県下呂市)が「山の日」の11日、改装を終え「二の池ヒュッテ」として再出発した。新オーナーとして営業を引き継いだのは東京都出身の高岡ゆりさん(45)。友人や仲間に支えられ、新たに一歩を踏み出した。

 木造一部2階建て(延べ床面積約560平方メートル)の二の池ヒュッテは、立ち入り規制が続く火口約1キロ圏のすぐ外側の標高約2900メートルに位置する。最高峰の剣ヶ峰(3067メートル)で祈祷きとう所の復旧に当たる人影も目視で確認できる距離だ。

 11日午前11時頃、高岡さんがケヤキの一枚板で作った看板を小屋の玄関脇にかかげた。見守った従業員や友人らが拍手で祝福する。「これからがスタート。アットホームで笑顔が絶えない場所にしたい」。高岡さんは感極まった表情を見せた。

 長期休業が続く中で、高齢だった前オーナーは後継者を募集した。応募してきたのは、41歳でシステムエンジニアの仕事を辞め、奥秩父(長野、山梨県境)の山小屋を本格的に手伝っていた高岡さん。その経験を買われた。

 初めて現地を訪れた昨年6月、小屋は噴火当時のままだった。何から手をつけていいかわからない状態だったが、満天の星や360度の大パノラマに「山小屋を終わらせるのはもったいない」。1年後の営業再開を決意した。

 苦労は多かったが、その分、支えもあった。千葉県で農業を営む友人は、繁忙期を過ぎるとすぐに山小屋に駆けつけ、泊まり込みで手伝ってくれた。修繕で訪れた業者が、ついでにとテーブルを作ってくれた。

 できあがった山小屋は、裸電球で温かみを出し、広間をフローリングで人が集いやすくした。4畳半〜8畳の個室6部屋と20畳の大部屋を客間とし、当面は受け入れを約30人に抑える。バレーボール大の噴石が屋根を突き破った部屋は「噴火の悲惨さを知り、火山を考えるきっかけにしてほしい」と残した。

 噴石の貫通を防ぐ特殊繊維の屋根などへの張り付けは来年になる。安全を懸念する意見があることも承知の上で「小屋を使わなければ傷みが進んで建物自体がだめになる」と早期の営業再開を決断した。予約客には火山情報を確認した上で入山するよう呼びかける。

 今は喜びよりも、続けていく責任の方が大きい。高岡さんは「御嶽山復興の一助になれば」と話した。

www.yomiuri.co.jp

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