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【社会】建設ラッシュ、ツケは過疎地 東京の残土、三重の市街地から5分の場所に山ができる 


2019/02/12 13:36

 三重県南部の紀北町の山林に、東京五輪を控えて開発が続く東京都心のビル建設現場などで生じた大量の建設残土が投棄され、景観悪化や崩落の危険が生じている。建設残土は産業廃棄物と異なり明確な規制ができない中、過疎地の安い山林が「残土ビジネス」の標的になっている。事態の深刻化を受け、三重県が投棄を規制する条例の制定に動きだした。

 紀北町役場から車でわずか5分の市街地。世界遺産熊野古道が通る霊場紀伊山地の裾野に、むき出しの土砂が5階建てのビルほどの高さまで急な角度で積まれてそびえる。一部は土砂が崩れえぐれた跡も。

 土砂は同町の長島港や隣の尾鷲市の尾鷲港に船で運ばれる。荷揚げしトラックで1日に何度も往復できる距離の山林が残土の投棄場所となる。業者関係者は「トラックで東京の郊外へ捨てに行くより運搬コストが少ない」と明かす。過疎・高齢化で林業が衰退し、山林の価格は下がり続ける一方。地権者にとっても収入が見込めるだけに、格好の残土の捨て場となっている。

 本紙の情報公開請求で県が開示した資料によると、残土運搬船は2012年ごろから入港。現在は毎月2万〜3万トン、昨年12月までの1年間で少なくとも計約29万トンが搬入された。

 港からの運搬と埋め立てをする紀北町の2業者が任意で県に提出した資料によると、残土発生元は東京・六本木の「赤坂プレスセンター」保安施設工事、横浜環状南線のトンネル工事、東京の大手町や豊洲の超高層ビル、都内や神奈川県の高級マンションや建売住宅開発など多岐にわたる。

 紀北町と尾鷲市は少なくとも計9カ所で残土投棄を確認。残土の山が巨大化した昨年ごろから、町民から不安の声が相次ぎ、大雨で残土が崩落し水路をふさぐ被害も複数回発生した。

 「やりたい放題」の残土ビジネスの背景には、有害物質を含まない土砂の積み上げを規制する法令がないことがある。

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www.chunichi.co.jp

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