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【医療技術】 ムール貝のネバネバで傷跡が消える!接着剤を開発 ラットで実証 韓国[05/17]


2017/05/17 12:36

医療技術
ムール貝のネバネバで傷跡が消える!接着剤を開発 ラットで実証 韓国
2017年05月17日 12時07分
ムール貝のネバネバ物質に秘めたる力が?(画像はヨーロッパイガイと呼ばれるムール貝/Pallbo/Wikimedia Commons)
www.hazardlab.jp


 傷跡やヤケド、手術痕を消すとうたう塗り薬はたくさんあれど、効果はいまひとつと不満に感じる人も多いなか、韓国・浦項(ポハン)工科大学(POSTECH)
の研究チームは、ムール貝が分泌する粘着物質を使って、皮膚にできた傷跡を治療する接着剤を開発。ラットで試したところ、4週間後にはほとんど目立たなくなった。

 傷跡やケロイドは、傷口を埋めるためにコラーゲン線維が過剰に作られることによって、赤く盛り上がってかえって治りが遅くなるとされる。
従来の研究で、「デコリン」と呼ばれる皮膚のタンパク質がコラーゲンに作用して、傷跡が残るのを軽減すると明らかにされているが、デコリンを人工的に合成するのは難しかった。

 医学誌『バイオマテリアル』に掲載された論文によると、浦項工科大で海洋生物学を研究するチャ・ヒュンジョン教授らのチームは、
ムール貝が分泌する粘着物質と、デコリンのタンパク質から採取したコラーゲン結合分子を組み合わせた接着剤を開発。

 この「簡易版デコリン」を、8ミリ幅の深い傷跡をつけたラットに塗って、傷口を透明なフィルムで覆って観察した。観察開始から11日目で、何も塗らなかったラットでは78%しか傷口がふさがっていなかったのに対し、
塗布したラットでは99%がふさがり、28日目にはほとんど目立たなくなっていた。一方で、何も塗っていないラットでは、赤く盛り上がった傷跡が残っていたという。

 顕微鏡で詳細に観察したところ、接着剤を塗ったラットの傷口のコラーゲン線維は元どおりになり、血管や毛穴、脂の分泌腺などの組織も発達していることが確認された。
人間はラットと皮膚の構造が異なるため、同じくらいの効果は望めないかもしれないが、研究チームは現在、人間と皮膚が似ているブタで実証を進めている。

(画像)
幅8ミリの深い傷をつけたラットの実験結果。上は接着剤を塗っていないラット。下の塗布したラットでは11日目で傷口がふさがり、28日目にはほとんど目立たなくなっている(POSTECH/Biomaterials)
(画像)
ムール貝の分泌物質を研究する浦項工科大学のチャ・ヒュンジョン教授(POSTECH)

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Biomaterials
浦項工科大学(POSTECH)

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