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【栄養学】朝食用シリアルが主張する「健康上のメリット」と「実際の成分表示」の間に相関性はほぼない[05/15]


2019/05/15 07:32

スーパーでパッケージ食品を選ぶ時に、パッケージに書かれた「低脂肪」「低糖」といった言葉によって購入するかどうかを左右する人もいるはずですが、このような売り文句は実際の成分表示との相関関係が「ほとんどゼロ」であることが研究で示されました。
https://i.gzn.jp/img/2019/05/15/breakfast-cereals-nutritional-content/00.jpg

Healthy Through Presence or Absence, Nature or Science?: A Framework for Understanding Front-of-Package Food Claims - Quentin André, Pierre Chandon, Kelly Haws, 2019
journals.sagepub.com

Breakfast cereals: 'Almost zero correlation' between health claims and nutritional content
www.medicalnewstoday.com

この研究は、この研究はフランスのビジネススクール・INSEADやオランダのロッテルダム経営大学院、アメリカのヴァンダービルト大学の研究者らが協力して実施したもの。研究者らは別々に実施された4つの研究を1つに統合してJournal of Public Policy & Marketingで発表しました。

研究者は食品のパッケージの前面に書かれている売り文句を調査し、これらの売り文句と実際に食品に含まれる栄養成分の違いを評価しました。また研究者は消費者が製品の購入に至った時、これらの売り文句に対して消費者がどのような反応を示していたのかも調査。これらによって、「売り文句が正確であるのか」と「売り文句がその正確性に関わらず購入の決断にどのように影響するのか」が調べられました。

調査によってわかったのは、まず、パッケージの表面に書かれている売り文句は科学あるいは自然ベースの文言で、「〜を改善された(improved)」あるいは「〜を閉じ込めた(preserved)」といった言葉の使用が一般的であるということ。また、「カルシウムが多い」「GMO不使用」といったような「食品が含むよいもの」や「悪いものが含まれないこと」を強調する傾向があったとのこと。


研究の1つでは633種類の朝食用シリアルを調査したところ、うち460のパッケージが表面で健康あるいは栄養に関する売り文句をのせていたそうです。アンケート調査と同時に行われた「人の注意がどこに向いているのか」の調査では、人は基本的に「悪いものが含まれていない」時よりも「いいものが含まれている」時に「この商品は健康的だ」と感じることが判明しました。

そして、売り文句が明確に「健康に役立つ」「減量に役立つ」と書いていなくても、ある種の売り文句が消費者に味・ダイエットに役立つ性質・健康的であることを予測させることも示されました。たとえば「悪いものは入っていない」よりは「いいものが入っている」と記す方が消費者は味の良さを推測し、一方でダイエットに関しては「低糖」「低脂肪」のような「悪いものを除去する」方が効果があると推測します。

しかし、重要なのは、パッケージの売り文句が消費者の強力な「予測因子」であるにも関わらず、食用シリアルの含む栄養価との間に関連性がほとんどなかったということ。研究を行ったPierre Chandon博士は「相関関係はほとんどゼロ」とまで述べています。

この研究はマーケティングの観点から「食品のパッケージの売り文句は成分を正しく反映していない」ということを裏付けたもの。パッケージ裏面の成分表示にはカロリーのほか、脂肪・タンパク質・炭水化物・ビタミン・ミネラルの含有量が書かれており、パッケージ表面に書かれた売り文句よりも、裏面の栄養成分を確認して食品が健康的な生活やダイエットに役立つのかを確認することの方が重要とのことです。

gigazine.net

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