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Suicaなどの交通系ICカードさえあれば、キャッシュレス社会などすぐ実現できる


2019/05/10 19:56

文=小林拓矢/フリーライター2019.05.09

 最近騒がれている「キャッシュレス社会」、QRコード決済サービスが多数出現したことによって盛り上がりを見せているかのようにみえる。しかしそれだけ、キャッシュレス社会が実現していなかったということの証明でもある。



『クレジットとキャッシュレス社会』はいつの時代の本か

『クレジットとキャッシュレス社会』(教育社)という本がある。「キャッシュレス」が騒がれる最近の本ではない。1979年の本だ。著者は椎名誠。椎名が業界誌に勤務していた時代に書いた本だ。のちに椎名は作家になる。今から40年も前の本である。筆者が生まれた年だ。その時代から「キャッシュレス社会」は課題としてあり続けていた。

 日本でクレジットカードが登場したのは1961年。60年代に各社がクレジットカードのサービスを開始し、分割払いやキャッシングの問題もしだいに指摘されるようになる。当時のクレジットカードは事業者が乱立し、それぞれの事業者が店と契約しているという状況があった。現在のように、VISAやMasterCard、JCBといった「国際ブランド」がついているわけでもなく、国内のみで通じるブランドが多くあり、店によって使えたり使えなかったりということがあった。


 しかし、それも「国際ブランド」がそれぞれのカードにつくことにより、問題は解消された。QRコード決済の現状と似ていないだろうか。各社規格が乱立し、使用できる店もばらばら、この先はどうなるかわからない。現在のQRコード決済をめぐる状況は、この時代に近い。

 40年も前からキャッシュレス社会が叫ばれ続け、なかなか実現はしなかった。その後も、さまざまなキャッシュレスの試みは続く。



デビットカードは受け入れられなかった

 よく「アメリカではデビットカードというものがあり、それで決済すると銀行から直接お金が引き落とされる。それでクレジットヒストリーをつくり、クレジットカードをつくる」という話がされる。

 クレジットカードの場合、「使いすぎて払えない」という事態が起こり得る。しかしデビットカードならば銀行口座に預けている範囲内なので、使いすぎることはない。なぜそういうものがないのか、とお思いの人もいるかもしれないが、この国にもそういったものはあるのだ。「J-Debit」という、銀行口座からキャッシュカードで直接支払いのできるサービスが、すでに2000年にサービスが開始されている。
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JR東日本の「Suica」を中心とする交通系ICカードは、一般の人がもっとも使っているキャッシュレス決済
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交通系ICカードの中心軸の「Suica」が加盟店手数料を引き下げ、システムを簡素化し、多くの小規模事業者にばらまけば、キャッシュレスは一気に普及する
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